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壁男 プレミア上映レポート

大変お待たせいたしました。プレミア上映当日のレポートです。
ブログは即時性も問われるというのに、3日も経ってちゃダメですね(反省…)。

前日(11日)に予想もしないような出来事があり、もう半分望みが叶ってしまったような、北海道に来た目的を果たしてしまったような気分。当初の計画では気合を入れて5時に起きるつもりが6時過ぎに起床。昨夜下書きしたブログの記事をアップしたり、朝食を食べたりして割合ゆっくりと過ごし、結局ホテルを出発したのは8時直前。
もう会場には50人くらいの行列ができているかも、やっぱりあと1時間早く出るべきだったかなどと少し後悔しながら、ホテルから歩いて数分の道新ホールに到着すると、何とまだ誰も来ていない! えーっ、もしかして私たちが1番? 本当にこの場所で正しいのか、逆に不安になったりして。
道新ホール


8時10分に女性が一人到着。「新選組!」で堺さんのファンになったという北海道在住の学生の方。そして8時25分に女性がもう一人到着。やはり「新選組!」からのファンで、私たちと同じく関東から来た方。このお二人とは、ここから始まる長い待ち時間の間、しばしば情報交換をさせていただきました。ありがとうございました。
10時ジャストに道新ホールのシャッターが開く。この時間までに並んでいたのは10人。全員で同じエレベーターに乗り、8階の会場へ移動。入口から少し離れた場所を先頭に、階段を下りるように行列が伸びていく。11時を過ぎたころからだんだん人が増えてくる。12時に当日券の販売を開始。そして、12時35分に開場(予定より25分早い)。ジャッキーとともに早足で客席に向かう。最前列センターの席をゲット。なぜかこうなる私たち。今回の旅は神がかっているとしか思えない。
先頭看板


余談ですが、『壁男』の上映が始まるまでの間、ロビーで『壁男』のパンフレットとポスター、そして「壁男おやつ」を販売しているという場内アナウンスがあり、皆「壁男おやつ」に反応してザワザワしていました。早速、ジャッキーが真相を確かめに行くと、実際に販売していたのは、スタッフ手づくりのマフィンやスコーンなど。「ここで“壁男おやつ”を売っていると聞いたんですけど」と聞くと、ちょっと困っていたそうな。シアターキノの男性スタッフ独特のジョークだったんでしょうか。「壁男の手」みたいなクッキーがあっても面白いですけどね。


13時半から2本の映画の予告編のあと『壁男』の上映。映画の内容についての感想は劇場公開後にいずれ改めて…。上映後まもなく、フィルムパートナーズの小野さんという司会の女性から挨拶と注意事項があり、続いて早川渉監督、堺さん、小野真弓さんが登場。ステージに立つ堺さんはキラキラと輝いていて、まぶしいほど。昨日とはまったく別人のようなオーラを漂わせ、観客を魅了していました。単なる服装の違いにとどまらない、爽やかで生き生きとした雰囲気のオンモードへの切り換え、俳優・堺雅人は本当にすごい人だと実感しました。

堺さんの服装は、光沢のある白いシャツに黒っぽい(濃いグレーに見えましたが、光の加減かも)テーラードジャケット、左胸に白いポケットチーフ。ボトムはインディゴ系の細身のジーンズとそれに合わせた白と青のコンビのスニーカー。小野さんは、白地に赤、黄、青、黒色の絵具を筆で描いたようなプリントのホルターネックのワンピース(黒い縁取りが施されている)。アクセサリーは大ぶりの黒のネックレスと赤い石のブレスレット。足元は赤いストラップが足首でクロスしている黒のミュール。
sakai-ono.jpg

ジャッキーが思い出しながら描いた二人の服装のスケッチです。ディテールは違っているかもしれませんが、雰囲気はだいたいこんな感じでした。
日刊スポーツ北海道版(8月15日付)の記事にゲストトーク時の服装をした堺さんの写真がありました。小野さんの服装はこの写真とは異なるものでした。

まず3人それぞれが一言ずつ挨拶。堺さんは、真冬の札幌で撮影したが、今日は真夏の灼熱の札幌といった感じですね、とコメント。舞台正面に向かって左から早川監督、堺さん、小野さんの順に着席。やった! 堺さんの真正面です。距離にして3~4mくらいでしょうか。この後は、早川監督の司会進行でトークが進みます。早川監督は、3人が顔を合わせるのは1年半ぶりで同窓会のよう。ちょっと今日は「おだっている」と話す。この言葉に堺さんが反応。

堺:お…おだっ?
早:おだつというのは北海道弁で、興奮するという意味。
小:おだつ…。
堺:じゃあ、今日から使います(笑)。「今日はしばれるね~」に続く北海道弁で。

原作の諸星大二郎の大ファンだという早川監督から、原作を読んだ感想と札幌のロケについてどう思ったかという質問。堺さんは、先にシナリオを読み、後で原作を読んだが、諸星大二郎がこんなに巨匠だとは知らなかった。原作を読むと湿度があって東京の夏のじとーっとした感じを連想させるが、これが冬の札幌になるとどうなるかという実験が楽しみだった。「あと、タダで北海道に行けるんだというのと、“うに・いくら丼”みたいな(笑)」。
この質問に対して小野さんは、寒いというよりはきれいという印象。黒い服に雪の結晶がついて、雪の模様のついた服を着ているようだったと発言。この答えに早川監督と堺さんは顔を見合せてうなずき、「すてきなコメントですね~」「心が洗われましたね~」などと言っていました。

次の質問は、二人の職業はオリジナルで原作には書かれていないが、役作りのポイントは?というもの。「堺さんは普段からカメラなどを使っていそうなイメージがありますが…」という早川監督の振りに対して、「いや…まったく(笑)。皆さんが思っている以上に不器用なんです」と発言。ハッセルブラッドのカメラ(上から覗き込むタイプ)とアウグスト・ザンダーの写真集をワンセットで借りたが、「何度カメラを壊しそうになったことか!」。仕事で訪れた京都で撮影の練習をしたが、まともに使えそうな写真は一枚もなかったとのこと。間違ってカメラマンになろうとしなくて、役者で本当によかったとコメント。
ちなみに小野さんは、えんぴつを口にはさんだまましゃべると滑舌が良くなると聞いて、練習していたとのこと。堺さんは「それって効果あったんですか」と突っ込み。

次は、お互いの印象について。〈堺→小野〉劇中のTVレポーターの演技は非常にリアリティがあり、実際の番組を見ているようだった。「あのローカル感はすごい」と堺さん。その一方で、狂気に苛まれる恋人を見守りつつ、冷静に対処していく役も見事にこなしていた。その両方をリアリティをもって演じられる女優さんは日本にあまりいないのではないかと、小野さんの演技の幅を絶賛。
〈小野→堺〉現場で一緒に演じていると、すごく爽やかで“王子様”みたいな印象。ところが、出来上がった映画を観てみると、不思議な邪悪なオーラが出ていて、そのギャップがすてき。また、お芝居の先輩として非常に勉強になったとコメント。

次に、お気に入りのシーンについて。堺さんは、取材でもよく聞かれる質問なのだが、そのたびに考え込んでしまう。具体的なシーンを挙げるのは難しいが、この映画はテレビ塔や大通り公園などの観光名所ではなく、生活する場所としての札幌を描いている。これは実際に住んでいる人しか撮れないし、わからない感覚であって、それを楽しんでほしい。この質問にはそう答えてお茶を濁しているとコメント。
小野さんは、JRタワーからの景色を観ながら「箱庭みたいだな」というシーンと個展のシーンを挙げていました。早川監督から、この二人が最初に出会う個展のシーンは、実際にも一番最初に撮影したとの補足あり。ちょうど雪まつりの時期だったにもかかわらず、ロケバスで横を通りすぎただったと、ふざけてちょっと不服そうな顔をする二人。

ここからは早川監督があらかじめ会場から募集していた質問を紹介。まずは、堺さんは札幌にお住まいになっていたそうですが、自炊などはされていたのですか?という質問。西28丁目円山あたりにウィークリーマンションを借りていた。東急ストアで買い物をして、ポテトサラダをつくったりしたと堺さん。この後、早川監督から「休日にメイド喫茶に行ったりしたんだよね」という暴露発言あり。あわてる堺さん。

「なんでそんなエクスキューズが必要な話を…いや、違うんです。誤解されると困るので説明しますけど、長くなりますよ。休日に本を読みたいと思って喫茶店を探したんです。札幌は冬が寒かったりするので、地下街が発達しているんですよね、そういうのを知らなくて、地上を延々と探したけれど、見当たらないわけですよ。凍え死にそうになったときに、やっとそれっぽい場所にたどりついて、ウィーン(両手のジェスチャー付き)と自動ドアを開けて入ったら、メイドの服を着た人が「いらっしゃいませ~」(女性の声色で)って(笑)。…で、ウィーンと1回(外に)出たんですよ。そこで考えたんです。女給さんが客をもてなすのは、本来あるべき姿ではないかと。それで、またウィーンと入っていって、本を読みました。6時間。」

ここが一番可笑しかった場面。思い出しながら書いているので、細かいところは違っているかもしれませんが、だいたいこんな感じでした。表情豊かで身振り手振りを交えた軽妙なトーク。堺さんが話をすると自然と笑いが起きるような楽しい雰囲気がありました。

撮影中に100kgくらいある機材がよく故障し、壁男の仕業ではないかという噂もあったそうです。商店街の地下での撮影など、だいたいが小野さん絡みのシーンで、堺さんの撮影ではまったくなかったとのこと。「ものすごくピースフルな撮影でしたよ」と堺さん。ホラーテイストの作品ではあるが、自分自身が気にしないこともあり、お祓いなどは一切しなかったと早川監督。小野さんは「出来上がった本編のDVDを自宅で観たら怖くなって、お清めをしましたよ、もくもく(両手でジェスチャー付き)って」。ここで「もくもく?」と堺さん。監督も堺さんも「もくもく」の意味がまったくわからないという表情。小野さんは、セージの葉っぱを焚くとお清めになるといった補足説明をしていました。

次は、映画を撮り終えてから、家の壁が気になったか?という会場からの質問。堺さんは、特に気にならなかった。人が目に見えないものを求めたり、壁の中にもう一人の自分がいるかもしれないと想像したりするのは、映画などのフィクションを求める行為と似ているのではないかと。このあたりは、最近よくインタビューで話されている内容とも重なりますね。
一方、小野さんは「隣の部屋とか、家と家の間をいっぺんに見られますよね。どんな造りかなーって。もし私が壁女だったら」と再び天然キャラ炸裂のコメント。話の展開を少し怪訝な顔で見守っていた堺さんは、「それ…間取りがわかるってこと?」と大爆笑。

続いて、早川監督から札幌ロケや札幌での仕事の印象について質問がありました。堺さんは美味しいものときれいな街。そして、その土地の役者やスタッフを使って描くという、今回の映画のスタイルが成功したので、いろいろな土地での試みを見てみたい。小野さんは東京と違い、北海道では助監督や衣装など一人何役もこなすプロフェッショナルな方々に感動したとコメント。

最後の質問は、もう一度3人で映画を撮るとしたら、どんな映画がいいですか?というもの。小野さんが「殺人犯などの凶悪な役をやりたい」というと、「殺人犯…!? じゃあ、僕、殺されます(笑)」と堺さん。「それでいいの?」という早川監督の突っ込みに、「じゃあ(堺さんは)警察官で。私を追いかけて、二人は恋に落ちる。すみません、思いつきで」と小野さん。
一方の堺さんは、とにかくあったかい所で撮影したい。こっちの人は「今日は10℃だなー」とか言って、マイナスをつけないんですよね(笑)と。よっぽど寒さが堪えたようで…。そういえば、今回のゲストトークではインフルエンザに罹った話は出ませんでした。内容的には、小野さんのこのように開放的なところを思いっきりクローズアップしたものにして、自分はそれにハラハラと見守ったり、振り回されたりする役をやりたいとコメント。

これにてゲストトーク終了。正味30~40分ぐらいだったでしょうか。
冒頭で、司会の方がDVDの特典映像に入る可能性があるとおっしゃっていました。お世辞抜きで本当に面白い内容でしたので、ぜひ実現させていただきたいものです。

最前列の中央で(このブログのために)必死にメモをとり続けていた私。なんだか記者みたいな行動のせいか、ときどき早川監督と目が合ってしまいました(笑)。ちゃんとメモをとって偉いと思われるかもしれませんが、違うんです。もう脳が若くないので、学生のときみたいに覚えられないんですよ~。ですから、記憶のみでレポートを書かれている方、本当にすごいと思います。
…とはいえ、私の聞き違い、一方的な思い込みによる間違いもあるかと思います。そのあたりは何卒ご了承ください。

終了後、ロビーに出現した蟹男
070812_1600~0001.jpg

鈴の壁にまぎれた堺さんのサイン
070812_1602~0002.jpg

同じく小野さんのサイン
070812_1602~0001.jpg

| 壁男 | 12時40分 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

完璧ですね!!

レポートありがとうございます!!
ここまで完璧なレポートをみたのは初めてです。すばらしいですね。
私のつたないレポとは比べ物になりませんね(笑)。
私は堺さんを見るのに夢中で、他のお二人が話されているときも堺さんのにこにこ顔から目が離せなかったです。

| くるみ | 2007/08/15 21:56 | URL | ≫ EDIT

はじめまして!

はじめまして、七織と申します。
『壁男』のプレミア上映レポを探して、こちらへ辿り着きました。
詳細で臨場感あふれるレポを読ませていただき(写真も素晴らしい!)、ありがとうございました。
堺さんの話している様子が、まるで目に浮かぶように伝わり楽しかったです。
堺さんのトークはユーモアたっぷりで面白いですよね。本当にウイットのある方です。
私も何度か、堺さんのトークイベントに参加したことがありますが、いつも、その独特の感性に驚かされ、楽しませてもらってます。
また、お邪魔させていただきますね!

| 七織 | 2007/08/15 22:07 | URL | ≫ EDIT

えんみちさん、詳細なレポートほんとうにありがとうございます。
灼熱の札幌、お二人とも大変だったと思います。お疲れ様でした。

読ませていただいて、何より嬉しかったのは、生の堺さんにお会いしたえんみちさんが、益々堺さんに好感をもっていただけたことです。
それに、トークショーがDVDの特典に入るかもしれないというのは、参加できなかった私たちには、すごく嬉しい情報です。

「壁男」は、映画館では観ることができないので、DVDの発売を心待ちにします。

| タルコ | 2007/08/16 08:42 | URL | ≫ EDIT

>くるみさま
くるみさんのレポートをずいぶん参考にさせていただきました。ありがとうございました。半分は自分の手元を見ていたわけで、ちょっと損をした気分? 私もずーっと堺さんだけを見つめていたい気持ちでした。

>七織さま
はじめまして。実は、七織さんのブログはよく拝見させていただいております。ヴィレッジ・ヴァンガード・プレスを手に入れ損なったときも、内容が分かってとても助かりました。これからもよろしくお願いいたします。

>タルコさま
タルコさんの励ましで、取材にも一層気合が入りました(笑)。北海道に行く前、「本人を見て幻滅したらどうしよう・・・」などと冗談半分に言っていたのですが、何度でもお会いしたくなる、本当に魅力的な方でした。

| えんみち | 2007/08/16 10:21 | URL | ≫ EDIT

はじめまして

雪松と申します。
ちょくちょく拝見させていただいております。
プレミア上映はどうあがいても行くことができず、こちらのレポをじっくり拝読させていただきました。臨場感たっぷりのレポでとても楽しませていただきました。
余りに嬉しかったのでお礼のコメントを残させていただきます。

| 雪松 | 2007/08/16 12:18 | URL | ≫ EDIT

>雪松さま
はじめまして。長々とした文章を読んでいただき、ありがとうございます。プレミア上映に行きたくても行けなかった皆様の参考になれば、こんなにうれしいことはありません。雪松さんのブログにも、これから時々お邪魔させていただきますね。

| えんみち | 2007/08/17 01:28 | URL | ≫ EDIT















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